校長からのメッセージ
世界に有為の人材となることをめざして
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横浜女学院は、前史を含めますと120年余の伝統を有する学校です。 キリスト教布教解禁とともに多くの宣教師団が住み、また、近代日本資本主義発祥ともいえる生糸交易地を眼下にのぞむ「山手の丘」で、前身の学校は創立され、戦後、「愛と誠」の建学の精神のもと、教育活動を行なってまいりまして、これらの教えが横浜女学院の教育の根源となっています。 |
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我が国の1990年代はよく「失われた10年」と言われますが、確か に物心両面で日本人はその多くを失い、また廃れさせてしまったように痛感します。バブル景気は「土地神話」のもとで、物事の筋道を無視した稚拙な信用創造 と錬金術の連続が一気にはじけてその後の日本経済の長期低迷を招きました。松本や地下鉄の薬物大量殺人事件は、いわゆる一流の大学や大学院において高等教育を受けたはずの人々が、マインドコントロールなる邪悪な暗示を容易にかけられ引き起こした恐ろしい無差別テロで、高学歴化のみで精神の健全な発達は成し 得ないことを痛感しました。子殺し、親殺し、兄弟殺人など主に青少年が引き起こす犯罪の深刻さは、人々が通常持つ常識的な人間性とは何かを問い直さざるを 得ません。 2010年代となり、右肩上がり一辺倒の成長主義や物質至上主義に疑問が投げかけられ、環境保護が叫ばれる昨今に精神面で何が我々に今後求めら れるのかを考えたとき、人間は到底自分ひとりで生きてゆくことは出来ず、神様の庇護の下に生かされていることを肝に銘じ、利己的、独善的にならず、邪悪な ことを平気で犯さないために我々の生命の創り主、神様の言葉を厳かに聞くことが大切であることを思い知ります。横浜女学院は、この神様の言葉、聖書の教え を根幹としたキリスト教教育を教育の土台におき、他人を思いやる心、懐の深い人間愛を育みます。 基礎的知識は、物事の吸収の旺盛な時期である十代に万全とすべく、横浜女学院は生徒が知的好奇心をもってそれを幾何級数的に増大させる試みをいくつか行なっております。この厳しい世の中で生き抜くに当たり、豊富な知識は自分を守る最良の味方の一人となるでしょう。共生教育はもうひとつの横浜女学院の教育の柱です。生徒が「気品の源泉」となるべく、横浜女学院は学級活動のみならずクラブ活動等での先生と生徒、先輩後輩、あるいは同輩同士の係わり合いの中で、外面的な品位を形作る身だしなみや言葉遣いのみならず、内面的な品位を形作る当事者意識や責任感、これによっ て育まれる高潔な精神や大きな器量を醸成する場所でもあるのです。 これら「キリスト教教育」、「学習指導」、「共生教育」の3つの教育理念のもとで、横浜女学院は「愛と誠」の建学の精神に基づくバランスのとれた人間教育をおこなってまいります。 校長 井手 雅彦 |
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