SCHOOL LIFE
学校生活
校長室便り 2020年 5月9日
アメリカの児童文学者ホープ・ニューウェル(1896~1965)によると、「考える」ことと「頭を使う」こととは別もののようです。著書に『あたまをつかった小さなおばあさん』(1970
年 福音館書店)があります。おばあさんは、穴だらけの毛布しか持っていなかったので、
冬に備えて羽根布団を買いたいのですが、お金がありません。そこでおばあさんは、羽根布
団のかわりにがちょうを12羽買います。夏には卵を産んでもらって、冬にはその羽根で羽
根布団をつくろうと考えたのです。ところが、いざその時期になると、羽根をむしったらが
ちょうはさぞかし寒いだろうと思い、毛布の穴をなくしてしまえばよいのだ、と思いつきま
す。おばあさんは、なんと、穴の部分を切り取ってしまったのです。もちろん、穴はなくな
るどころか大きくなりました。いよいよおばあさんは、あたまを使います。がちょうもおば
あさんも寒くない方法を。あたまが痛くなるまでつかって、そのおかげでよい方法がわかり
ました。がちょうの羽根で羽根布団を作り、切れた毛布でがちょうに上着を作ってやったの
でした。
私たちもこの生活を「あたまをつかって」乗り越えたいですね。
今日も良い1日を。