SCHOOL LIFE

学校生活

校長室便り 2020年5月23日

 昭和の時代の調理する時の動詞には、「切る」「煮る」「焼く」「炒める」「蒸す」「炊く」「ゆでる」「わかす」「混ぜる」「擂る(する)」「刻む」「引く」「下す」「剝く」「さばく」「叩く」「量る」「打つ」「漉す」・・・もっとたくさんあったことでしょう。

 平成そして令和の調理ではどうでしょう。「切る」「煮る」などは変わりなく使いますが、「さばく」や「擂る」などはめったに使わないのではないでしょうか。さばかれたものが売っていますし、「ごま」も売っていますが「すりごま」も売っています。

 動詞が使われなくなったということは、その動作じたいがなくなったということです。その代わり、新しい動作が生まれます。「チンする」「・・・」?他に思いつきません。きっともっとあるのでしょうが。

 洗濯をするときの動詞は、もっと変わりました。「つける」「もむ」「すすぐ」「流す」「絞る」「干す」「畳む」が、全自動の洗濯機にかかると「入れる」「(スイッチを)押す」「畳む」わずか3工程です。

 「書く」は「打つ」に、「(ページを)めくる」は「スライドする」に。動作そのものが変わっていきます。

 社会は、新しい生活様式を作り上げようとしています。作業を示す動詞は、きっとここ数年で、消えることばがある一方で、新しいものもどんどん生まれることでしょう。皆さんは何が消えて何が生まれると思いますか。残したい動詞は何ですか。

 今日も良い一日を。