SCHOOL LIFE

学校生活

校長室便り 2020年6月12日

 19年前の2001年6月8日は今日と同じ6月の第2金曜日。大阪教育大学附属池田小学校で悲惨な事件がありました。あの日のことは忘れられません。それまで学校は比較的安全な場所と考えられ、「学校開放」という言葉が盛んに聞かれました。本校の校門わきにあったバラ園に通りすがりの人も立ち入っていらっしゃいました。あの事件以来、本校も門には警備の方がつき、電動のセキュリティが設置されました。

 同じ年の9月11日。アメリカ合衆国で同時多発テロ事件が起きます。私はテレビで10時から始まるニュース番組を見ていました。翌日アメリカへ1年間の留学をする予定だった生徒がいたため、旅行業者の方からすぐに電話をいただき対応を検討しました。お母様が県立高校の英語の先生で、大変協力的に事情をご理解いただきましたが、結論だけ言うと、私がその生徒を連れてバージニア州にある提携校に向かうことになりました。そこで私が見たものは、一つになったアメリカでした。肌の色も、人種も、文化も違う人間が集まってできたアメリカ合衆国。その国が星条旗の下で一つになろうとしているのを見ました。あの時留学したTさん。元気にしてますか。あの時だから手に入れられたものがあると思います。

 アメリカで起きた悲しいニュースが胸を締め付けます。人は何も学ばないのか。同じ過ちを繰り返すのか。池田小学校の事件も、同時多発テロも、今回の人種問題も、根底にあるのは何も学ばない人間の愚かさです。

 偉そうなことを言っている自分も愚かな人間です。失敗を繰り返す人間です。自分が嫌になるほどです。

 現実から目を背けずに、何が正しいのか、どう生きるべきなのかを問いながら生きています。

 19年の月日が経ちました。在校している生徒たちは一人もまだ生まれていませんでした。そこから人類はどのくらい先に進むことができたでしょうか。

 間違いなく、進みました。何故なら皆さんがこの世に生を受け、今ここにあなたがいます。こんなに素晴らしいことはありません。

 今は新型コロナで苦しめられている時だから、前に一歩進める気がします。

 十分に気を付けながら、学校の再開をします。オンライン授業も同時進行です。

 今日も良い一日を