SCHOOL LIFE
学校生活
校長室便り 2020年6月15日
分散登校2週目になります。友達と一緒にいられることは、やはりうれしいですよね。勉強は最終的には一人でするものですが、一緒にいてくれる人がいるとやる気が出ます。スポーツでもライバルがいて、競うことで良い記録、良い演技ができますね。あなたにはそんなライバルがいますか、別の言い方をすると目標とする人とも言えるかもしれません。それは友人であったり、時には兄弟、姉妹、先輩や後輩であったりします。
少しずつ日常に戻ろうとしています。しかしまだ油断することはできません。昨日の東京の新型コロナウイルスの新しい感染者数は47人になりました。北京ではまたクラスターが発生しました。登校に際して、発熱症状があったりした場合はくれぐれも登校しないようにしてください。自分のためだけでなく、周りの人々のために十分に気を付けてください。
昨日ニュースを見ていたら、「新型コロナウイルスは体だけでなく、心もむしばむのか」とありました。コロナ禍にあって周囲への思いやりを持てない言動があるようです。
人は人の中で成長します。こんな時だから成長することがあります。自分自身への思いも大切なことと感じます。ライバル、友人があって励まされ成長する反面、自分を他人と比較して、落ち込んだり、人をうらやんだりします。友人や兄弟や周りの人々は確かに力になります。それらの人が嫉妬の対象になることもあります。人間は厄介です。聖書の中には自分を他の人と比較して、嫉妬に苦しむ人の姿が描かれています。比べる必要はない、自分は自分であることに価値がある。聖書はそう教えてくれます。大切なのは、一人ひとりに与えられている時間や才能をどのように、何のために使うのかということだと思います。
以前礼拝でお話ししたことがありますが、英語で才能をgiftと表現することがあります。才能は自分の力であり、自分自身で磨かなければならないものですが、「贈り物」と考えることもできます。自分の力だと思っていたものが、実は神様から預かっているものなのかもしれません。
だからこそ、他の人との比較ではなく、自分自身への課題として取り組むのだと思います。友人は励まし合い、互いを高めるための貴重な存在です。あなたの宝が一層輝くために。
さあ今の時をどう過ごしましょうか。
今日は花の日の礼拝、一緒に守りましょう。
今週も良い週となりますように。
「また天国は、ある人が旅に出るとき、その僕どもを呼んで、自分の財産を預けるようなものである。
すなわち、それぞれの能力に応じて、ある者には五タラント、ある者には二タラント、ある者には一タラントを与えて、旅に出た。
五タラントを渡された者は、すぐに行って、それで商売をして、ほかに五タラントをもうけた。
二タラントの者も同様にして、ほかに二タラントをもうけた。
しかし、一タラントを渡された者は、行って地を掘り、主人の金を隠しておいた。
マタイによる福音書 25章 14~18