SCHOOL LIFE

学校生活

校長室便り 2020年6月25日

 スーパーコンピューター『富岳』が世界一をとったというニュースが飛び込んできました。 

 日本のスーパーコンピューターで、計算速度が1位になるのは2011年以来9年ぶりのこととか。その計算速度とは1秒間に1兆の40万倍以上の回数なのだそうで、それがどのくらいの速さなのか全くわかりませんが、前回1位だったアメリカのスパコンの3倍だというのですから、その研究・開発の努力たるや、想像もつきません。新型コロナウィルスの研究にも使えるそうで、世界の期待の星と言えます。 
 しかし、開発者たちは、1位を取ることが目的ではない、と言います。目指したのは、多くの人が使い、多くの人の役に立つコンピューターだそうです。それでも、「1位になるのは非常に喜ばしい。何でも1番をとっておかないと象徴的なものにならないので、そういう意味では非常によかった。」と言っていました。 

 大村はま という日本の国語教育者の詩に『優劣の彼方に』というのがあります。一部抜粋します。「ほんとうに持っているもの/授かっているものを出し切って/打ち込んで学びひたり/教えひたっている/優劣を論じ合い/気にし合う世界ではない」 

 「富岳」は、優劣を競った末の1位ではなく、研究者たちが、「本当に持っているもの/授かっているもの」を出し切った結果の1位なのではないでしょうか。「象徴」とは、「優劣の彼方」にあるもののように思えました。 
 今日も良い1日を