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お知らせ
11月29日、本校南棟ホールにてPTA・後援会主催の特別講演会が行われました。今年度は、本校卒業生であり脳波トレーニングのパイオニアとして活躍される林愛理氏を講師に迎え、「なりたい自分に脳から変わる」をテーマにお話しいただきました。保護者・後援会・教職員あわせて約60名ほどが参加し、学びの多い充実した時間となりました。
講演では、まず林氏が提唱する「ニューロパーソナリティタイプ診断」が紹介されました。人がそれぞれ異なる“脳のかたち”を持つというニューロダイバーシティの考え方に基づき、自分の傾向を知り、強みを生かす視点を示すものです。参加者はその場で診断に取り組み、タイプ別の関わり方やコミュニケーションの工夫を学びました。子どもへの声かけや生徒指導に生かせる内容が多く、保護者・教職員双方に大きな気づきが得られました。
続く「子どもの脳と育て方」では、脳が生涯変化する「ニューロプラスティシティ」が紹介され、習慣や関わり方で誰でもより良い方向に成長できることが強調されました。脳を元気に保つ四つの習慣や、タイプごとに感じやすいストレスの解消法など、家庭で実践できるヒントも多く示されました。
「大人の脳のストレス」「認知症の発症年齢を遅らせる」などの話題では、保護者世代が抱える悩みに寄り添いながら、思考・感情・行動の関係性を分かりやすく説明してくださいました。特に「行動を変えることが、脳の変化をもっとも促す」という言葉は、多くの参加者に深い印象を与えました。
終盤には「未来を変えるワーク」として呼吸法の実践が行われ、会場には穏やかな空気が広がりました。質疑応答では子育てや教育現場での応用など幅広い質問が寄せられ、林氏は丁寧に答えてくださいました。
今回の講演会は、個性を尊重し互いを理解する大切さを改めて感じる機会となりました。脳の仕組みを知り、行動を工夫することが、家庭や学校での関わりを豊かにし、より良い未来につながることを実感する時間となりました。
